福祉相談の総合窓口として、人と福祉と異業種を「つなぐ」

2018-06-16

一人ひとりのお話を丁寧に聴き、ご要望以上のものを提供する 森河代表

 

 

介護施設を探すとき、誰かに相談したいと思ったことはありませんか?

 

「近いから」「知り合いがいいというから」そういった理由で決める人が大半だと思いますが、本来は大
切な家族をサポートしてもらうわけですから、サービス内容をしっかり見て、複数箇所訪問し、きちんと比較して選びたいもの。

でもそれがなかなかできず、入居後に「何か違う」と残念な気持ちになった人は多いのではないでしょうか。

 

そうした悩みを解決するために、幅広いネットワークを持つ専門家として森河伸雄代表が立ち上げたのが「ふくしの窓口  つなぐ」。

現在の活動とこれからの取り組みについてお話をお聞きしました。

 

ご家族様と専門家を「つなぐ」

 

Q:一般人として介護施設のサービス内容や方針などを比較する機会はないですし、方法もわかりません。不安が大きい家族にとって客観的な立場でプロのアドバイスを受けられるのは本当に心強いことだと思うのですが、ご相談も増えているのではないですか?

 

A:はい、ありがたいことにいろいろなご相談をいただくようになってきました。私自身が複数の介護施設での現場経験があり、また生活相談員の立場でアドバイスができること、さらに奈良はもちろん、大阪や京都にある施設のご紹介ができることも頼りにしていただける理由だと感じています。

 

Q:介護に関する相談は、単純に「物件を選ぶ」ことではないですよね。家族が快適に過ごせる空間、関わる人、日々の生活など、聞きたいことや確認したいことはたくさんあると思うので、それをとりまとめていただけるのは本当に助かると思います。

 

A:そうですね、ご家族様やご本人様、ケアマネージャー、ソーシャルワーカー、その他の方達との連携が非常に大切ですから、その間に入ってご要望をお聞きし、最適な施設をご提案するのが私の役目だと思っています。介護は一人で抱え込むものではないので、みんなで協力し合っていける関係性を築いていきたいですね。

ゆったりと落ち着いて話ができる、やわらかい空間

 

「お客様満足度」は「働く人の満足度」から

 

Q:介護現場を経験された森河さんだから気づくこと、アイディアもあるのではないですか?

A:20代前半の頃、大阪の介護施設の運営を任され、経営に携わっていたことがあるのですが、「福祉=暗い」というイメージがありました。そのためにまずは働く職員のケアをしよう、イキイキと働いてもらって満足度を上げようと思い、美容学校の学生さんにお願いしてメイクをしに来てもらうことにしたんです。メイクは外見的な変化だけでなく、表情も心も明るくしてくれる効果があります。また、普段の仕事から少し離れて美容の話ができたことも気分転換になったようで、職員の方にとても好評でした。

 

Q:学生さんとはいえ美容のプロを目指す人たちですから、普段のメイクとは違う仕上がりになって、職員の方もワクワクする気持ちになったのでしょうね。そうした時間を持つことは、お仕事にもいい影響が出そうですね。

 

A:はい、気持ちにゆとりが生まれたことはお客様へのサービスにもプラスになりました。さらに職員が学校に行ってより専門的なサービスを受ける機会も作り、美容学校の学生さんにとっても「いい経験になった」と喜んでもらえました。

 

Q:お互いにとって、非常に意義のある企画だったんですね。でもそこで一旦、森河さんは福祉から離れるんですよね。

 

A:はい、化粧品メーカーで営業をしました。福祉と美容のコラボを体験したことで、もっと視野を広げたいと思ったんです。1年半の間にトップクラスの営業になり、管理職まで経験しました。

 

Q:すごいですね。そこから奈良に戻られて、あらためて介護の仕事をスタートされたんですね。
化粧品の営業はお客様のご要望をきめ細やかにお聞きして対応する力が必要ですから、そこで身についたことが今のお仕事にも活かされているのではないですか?

 

A:そうなんです。生活指導員としてさまざまな方と関わる今、利用者様とご家族様のお気持ちを最初にしっかりお聞きし、そのご要望をかたちにしていくことを大切にしています。

 

「場所の提供」から「まち作り」へ

Q:今後のご計画を聞かせてください。

A:はい。今後は、利用者様にとって最適な場所をご提案し、各施設のサービスを向上させることからさらに一歩進めて、まちそのもの、介護施設を含めたコミュニティを作りたいと思っています。

 

介護に関するサービスの分野は幅広く、施設、食事、娯楽、人間関係など、福祉は暮らし全てとコラボすることになります。だったら、その生活空間としての「まちそのもの」を作ってしまおう、プロデュースしようという発想ですね。

 

今進めているのは、古民家再生を軸にした地域包括システムの構築です。高齢者の方だけでなく、そのまちにはあらゆる人が集い、共存し、ビジネスもサービスも含めた新しい価値が生まれるコミュニティを作っていきたいと考えています。

 

Q:福祉業界全体が盛り上がり、地域の活性化にもつながる。人も仕事も集まる空間になりそうですね。ありがとうございました。

法隆寺から徒歩3分のところにある本社。オシャレな外観は、 カフェと間違えられることもしばしば

 

カテゴリー : INTERVIEW, 経営者インタビュー
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作成者 : ならキャリア.net

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